
発行日:2025年3月7日
発行者:Nieves
A4版 64ページ
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スマートフォンで誰とでも即座につながり、いつでもネットショッピングができる。たくさんの情報を瞬時に得ることができ、欲望を満たすことが容易になったいま、「何に価値を置くか?」が問われる時代になってきている。また、人が「つくる」ことの大部分を機械に委ね、安価な品物を大量に生産する方向に向かっているなかで、「つくる」ことの価値を再考する時がきているのではないだろうか。こうした風潮にあらがうように、さまざまな場所で、真摯な姿勢で「つくる」行為が実践されていることに、私は価値を置きたいと思って、この特集を思い立ちました。
自分のなかからわきあがる、「つくりたい」という真摯な気持ちに出会うこと。さまざまな課題を抱える社会のなかで「つくりながら生きる」ことにより、自分なりの抵抗を示すこと。「つくる」行為のさきにいる、それが届く先にいる人を思う気持ち。そうした体験や感情が、ますます貴重なものになっているの時代なのではないでしょうか。
アーティスト金氏徹平さんはコラージュを「既存の時間、価値、歴史、ルールに対して個人的に抵抗すること。小さなアクションの積み重ねで、大きなものに対抗すること」と定義されています。
here and there vol.14はThe Collage issueとして、さまざまな場で「つくる」ことへの先鋭的な実践を重ねているつくり手を紹介します。
参加作家
Elein Fleiss, Laetitia Benat, Yukinori Maeda, Cosmic Wonder, Autre Temps,Center for Cosmic Wonder, Yuki Kimura, Elena Tutatchikova, Masaho Anotani, Kyoji Takahashi, Miranda July, Mike Mills, Susan Cianciolo, Mauricio Guillén, Nobuhiro Shimura, Takeshi Miyamoto,Taiki Iai, Pugment
《著者プロフィール》
林央子 はやし・なかこ
1966年生まれ。編集者、ライター、キュレーター、リサーチャー。資生堂『花椿』の編集に携わったのち、01年にフリーランスになり、02年に『here and there』を創刊。96年「Baby Generation」展や14年「拡張するファッション」展のように、出版物企画に端を発した展覧会の創出に携わってきた。著書に『拡張するファッション』(2011)『つくる理由』(2020)『わたしと『花椿』』(2023)ほか。2023年より、University of the Arts London, London College of Fashionに在籍する(PhD candidate /Fashion Journalism)。リサーチタイトルは「Living, Thinking and Creating Together: Becoming through here and there, an Alternative Magazine」
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