
発行日:2025年1月15日
発行者:明石書店
四六版 並製 232ページ
何らかのマイノリティ属性をもつ人は、生存に必要な情報を得るために当事者コミュニティへのアクセスがほぼ必須であり、コミュニケーション能力によってさまざまな差が生じている。マイノリティがつながることを半ば強いられている状況のなか、マイノリティは"つながらなければならない"のかを、根本から問い直す。
本田秀夫さん(精神科医)、飯野由里子さん(東京大学特任教員)、相羽大輔さん(愛知教育大学准教授)へのインタビューを収録。
《目次》
はじめに ここでもまた、コミュ力ですか
第1部 問題提起編
1 当事者コミュニティに参加できない/したくない理由
2 当事者コミュニティの功罪
3 マイノリティの「つながりたくない」も尊重してほしい
4 マイノリティの運動を振り返る
◆番外編 私が「つながらない権利」を求めるまで――読書の旅を辿る
第2部 対話編
1 「障害の社会モデル」の観点から考える、マイノリティの「つながらない権利」――飯野由里子さんインタビュー
2 発達障害の診察、研究の現場から考える、マイノリティの「つながらない権利」――本田秀夫さんインタビュー
◆コラム 生活保護についての解説、受給に関する各種相談機関紹介
◆コラム 「能力主義」とは何なのか
3 障害開示や特別支援教育の視点から、マイノリティの「つながらない権利」を捉え直す――相羽大輔さんインタビュー
第3部 解決編
マイノリティの「つながらない権利」を再定義する
◆コラム 「知能」の持つ危うさ
1 当事者運動は社会に開かれなくてはならない
◆コラム 優生思想の正体を捉える
2 オンライン空間が鍵を握っている
3 マイノリティのための運営や資金のあり方
4 マイノリティとテクノロジーの距離は揺らぐ
◆コラム 「正しい」情報とは何か
◆コラム 多様性という戦略、人権という約束
おわりに 私のままで生存できる社会を作る
あとがき
《著者プロフィール》
雁屋 優 (カリヤ ユウ)
フリーランスの文筆業/日本アルビニズムネットワーク(JAN)スタッフ。
1995年生まれ。茨城大学理学部卒業。北海道大学CoSTEP(科学技術コミュニケーター養成プログラム)2023年度修了。
アルビノ(眼皮膚白皮症)、自閉スペクトラム症(ASD)、うつ病とともにある病者で、アロマンティック/アセクシュアルのセクシュアルマイノリティ。
医療・科学・社会課題に関する記事を主に執筆している。Webメディアでの記事執筆、自主制作のほか、論考「家族をつくる選択肢を緩やかに確実に奪う構造の解剖――障害者グループホームの制度設計から見る優生思想」(『季刊 福祉労働 176号』現代書館)がある。
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