
発行日:2023年3月20日
発行者:フィルムアート社
四六判 264ページ 並製 ソフトカバー
28のキーワードで学ぶポピュラー音楽研究の基礎から最前線まで
ジェンダー、人種、階級、ジャンル、法、アニメ、シティ、アマチュアリズム……
幅広いキーワードと現代的な事例から、音楽文化を考え常識を問い直す!
近年、学術的な研究領域としての地位を確立しつつある「ポピュラー音楽」研究に関する基礎的な知識を解説しつつ、最新の動向を初学者にも分かりやすく紹介した本邦初の入門書。
本書は3部構成になっており、「第1部 基礎編」では、ポピュラー音楽研究の基底を支える概念として8つを取り上げ、それぞれのキーワードからポピュラー音楽を概観する。
「第2部 事例編」では、ポピュラー音楽研究のなかでも比較的蓄積の多いトピックを照射する。各項目はそれぞれの学術的議論を概観した上で、ポピュラー音楽研究全体、そして、他分野と横断・接続し、新しい学術領域を開拓する、発展的な学術的問いも示唆する。
「第3部 拡張編」では、近年の音楽文化を領域横断的に語る上で欠かせないキーワードを掲げて、ポピュラー音楽それ自体とそのコンテクストを扱ってきた従来の研究から一歩外に踏み出し、新鮮な空気を吸うための論考を集めた。
これまで日本語で読むことのできなかった重要トピックや論点も多数収録し、研究者や学生だけでなく、音楽を「分析したい人」、「語りたい人」にとっての手引きとしても有用な一冊となっている。
◆シリーズ[クリティカル・ワード]
現代社会や文化および芸術に関わるさまざまな領域を、[重要用語]から読み解き学ぶことを目指したコンパクトな入門シリーズ。
基本的かつ重要な事項や人物、思想と理論を網羅的に取り上げ、歴史的な文脈と現在的な論点を整理します。もっと深く理解し、もっと面白く学ぶために必要な基礎知識を養い、自分の力で論じ言葉にしていくためのヒントを提供します。
《目次》
はじめに 日高良祐
第1部 基礎編
ポピュラー 永冨真梨・忠聡太・日高良祐
テクノロジー 谷口文和
コマーシャリズム/キャピタリズム 大和田俊之
コロニアリズム/ポストコロニアリズム 葛西周
ジェンダー/セクシュアリティ 中條千晴
クラス 平石貴士
レイス 鳥居裕介
デジタル 篠田ミル・日高良祐
第2部 事例編
ジャンル 輪島裕介
法 増田聡
文字 大嶌徹
放送 福永健一
映像 溝尻真也
場所 永井純一
身体/パフォーマンス 上岡磨奈
聴衆/ファン 大尾侑子
楽曲 川本聡胤
感情 源河亨
第3部 拡張編
ビデオゲーム 尾鼻崇
ファッション 藤嶋陽子
アニメ 山崎晶
スポーツ 有國昭弘
アーカイヴ/ミュージアム 村田麻里子
シティ 加藤賢
アジア 金悠進
プログラミング 松浦知也
クィア ジョンソン・エイドリエン・レネー
アマチュアリズム ヴィニットポン ルジラット(石川ルジラット)
人名索引
事項索引
《編著者プロフィール》
永冨真梨(ながとみ・まり)
関西大学社会学部メディア専攻准教授。専門はアメリカ文化史・ポピュラー音楽・越境。共著書に『ポップ・ミュージックを語る10の視点』(アルテスパブリッシング、2020)、論文に「「黒い」音と「白い」音を再考する─「南部の音」を創った『ニューミュージック・マガジン』の記事を事例として」(『ポピュラー音楽研究』24巻、2021)など。京都のカントリー音楽ライブハウス、ケニーズにて永冨研二とテネシーファイブとの毎週土曜日のライブを主軸に、現在でも歌手活動と音楽制作を行う。
忠聡太(ちゅう・そうた)
福岡女学院大学人文学部メディア・コミュニケーション学科専任講師。専門は近現代文化史、ポピュラー音楽研究。共著に『アフターミュージッキング─実践する音楽』(東京藝術大学出版会、2017)、『私たちは洋楽とどう向き合ってきたのか─日本ポピュラー音楽の洋楽受容史』(花伝社、2019)など。素朴な再生産技術を駆使したワークショップなどの実践にも取り組む。
日高良祐(ひだか・りょうすけ)
京都女子大学現代社会学部講師。専門はメディア研究、ポピュラー音楽研究。分担執筆に『ポストメディア・セオリーズ─メディア研究の新展開』(ミネルヴァ書房、2021)、『技術と文化のメディア論』(ナカニシヤ出版、2021)など。おもに90年代のデジタル・メディア技術を調査、最近はMiniDisc機材をヤフオク/メルカリで渉猟中。
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